新潟ベンチャーキャピタル㈱(代表取締役:永瀬 俊彦)は、株式会社ウッドプラスチックテ クノロジー(注1)について、地方創生新潟1号ファンド(注2)の投資先とすることを決定しました。この決定に基づき、2016年7月29日、40,000千円の出資を実行いたしました。
投資決定のポイント
当社は2008年2月、東京大学大学院農学生命科学研究科の安藤直人教授が研究開発した技術を活用し、木材やプラスチックを活用した各種終製品の開発を行うことを目的として設立された東京大学発のベンチャー企業である。
弊社では、当社の今後の展開として以下の実現性について十分な検証を行い、当ファンドの投資先としてふさわしいとの判断のもと、投資を決定した。
1. 地球温暖化の緩和に貢献
木材及びプラスチックの価格高騰と資源の枯渇を含む環境問題への関心が高まる中、環境にやさしい製品の供給が世界的に求められるようになっている。 当社は、木質バイオマスとプラスチックを複合材料化する技術を武器に、他社にないパレット、敷板、せきそうフィットなどの独自製品を展開してきた。ウッドプラスチックは、木質材料とプラスチックのそれぞれの弱点(耐水性や耐熱性)を補完でき、リサイクルもできる環境負荷の低い材料である。価格面での課題が残っていたが、当社は、リサイクルプラスチックの利用技術開発に成功し、結果として、コスト面での競争力が大幅に強化され、プラスチック製品より安く、環境負荷の低い製品を提供する体制が整った。 当社製品の養生用敷板は、敷鉄板から代替することで二酸化炭素排出量削減が可能であり国土交通省のNETISに登録され利用が広がっている。昨年末に大手レンタル企業と提携が実現、今後も新たな販路拡大が期待される。
2. 新潟地域創生への貢献
木材やプラスチックを活用した製品開発・製造技術を活かし、新たな代替材料を活用した日本発のエコロジー製品の開発普及に取り組んでいる。新規事業推進のため、新潟県内に生産・販売拠点を設置する計画である。
報道資料
(注1) 株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの概要
■所在地 :
鳥取県倉吉市谷605番地33
■設立 :
2008年2月4日
■役員 :
代表取締役社長 中山 東太
取締役 武石 満廣(営業部長)
取締役 木村 毅 (技術開発部長)
■資本金 :
132,000千円(増資前)
■URL :
地方創生新潟1号ファンドの概要
■ファンドの名称
地方創生新潟1号投資事業有限責任組合
■無限責任組合員
新潟ベンチャーキャピタル株式会社
■投資対象
主に新潟県内の地方創生に資する企業に投資を行います。県外企業に関 しては、県内経済に大きく影響を及ぼすことが期待できる企業に対して十分 な検証を行い、投資を検討します。投資ステージについては、ファンド全体 のポートフォリオを考慮しつつ、多様なステージの企業に投資を行います。
■根拠法規
投資事業有限責任組合法
■ファンド総額
18億円
■運用期間
平成28年6月から平成38年5月までの期間。ただし、無限責任組合員、有限責任組合員双方の同意により3年延長可能。